2006-10-28 19:10:07
Clark - Body Riddle [ 特集・長文レビュー ]
■なんだか音源が溜まる一方で、満足に聴き倒して
自分の中で消化出来てる気がしません・・・というのも、どうも
このアルバムが離してくれないわけです。
というわけで、早速。
■2006年2月、Chris ClarkことChristopher Stephen Clarkは
名義をClarkへと更に名前を縮め、新名義初の音源5トラックを
3"CDシングルThrottle Funitureにまとめ、リリースしました。
該当音源のレビューはこちらを参照
EPの後にアルバムをリリースするパターンは、彼自身渾身の2ndアルバム
Empty The Bones Of Youがドロップされた2003年と同様で、
約3年ぶりとなる新しい音源に期待を寄せた方は少なくないでしょう。
そんな待望のアルバムなわけです。私にとって、ですけど。
■1stから2ndにかけて、彼の作風は劇的に変化を遂げた、と言いたくなるほど、
トラックの質的な進化が見られ(聴かれ?)ました。まだ1stは攻撃的な中にも
メロディに温度が感じられるものもあったりでしたが、2ndに至り、硬質で
研ぎ澄まされた低温の音づかいへと移行。
今作でも同様の音楽観が踏襲され、ソリッドで鋭く切り裂く、
音には禍々しささえ感じられるトラックが、アルバムに
凝縮されているように思います。
根本的な違いといえば、ビートは彼自身が演奏して
録音したとされる生音ドラムを多用している事です。
このため、とても音が立体的な広がりを見せています。
これは大変耳に刺激的でした。
この音の立体さなのですが、1stアルバムから思っていた事で、
音の3D的な空間距離センスは凄まじいですね。
これを聴いた後に他の音源を聴くと、かなりフラットに
感じてしまうほどです。
前作はノイズなどのシャープな荒々しさをもって、聴き通すまでに、
疲れを感じるほどの意気込みが伝わりましたが、今作は丁度良い長さで
アルバムが終わり、ほど良い長さになっているように思います。
徹底的に計算され尽くした印象ですね。
硬質で凶暴で緻密で徹底したサウンド・メイク。以前よりも
もっと意思を伴って打ち付けるビート、蠢き歪みのたうち吐き出すような
上モノ、合わさり相乗的な効果を上げる硬派なトラック。
■素晴らし過ぎます。ここまで格好良い音を出すアーティストは
いないでしょう。全11曲42分、刺激的な世界が繰り広げられます。
私的に2006年ベスト3に入るのは確定です。

Clark / Body Riddle (Warp)
■ちなみに、このアルバムをレーベルのWarpで購入すると
3"CDのThrottle Clarenceがおまけで貰えるのですが、
こちらは1stアルバムと同時期に作られた音源のようです。
明らかにアルバムと比較して音質に差がありますが、彼らしく
アグレッシブでリズミカルなビートが楽しめます。おまけとは
思えない素晴らしい出来ですので、入手したい方はお早めにー。
どうやら一部のレコードショップのキャンペーンでも入手が
可能なようです。

Clark / Throttle Clarence (Warp)

