2004-04-01 19:06:50

試聴するには<アーティスト編> [ 特集・長文レビュー ]

■なんとなく始めてしまったものの
収拾がつかなくなった感もありますが、
せっかくだしやっておきます。

今回はアーティスト編です。

■自分の飯の種である自作曲をフリーで
丸々ダウンロードさせてくれる太っ腹な
アーティストなんて・・・と思いがちですが、
そんな事はありません。
中でもdeFocusMerckからリリースする
Lacklusterは別格です。

大抵のアーティストはmp3をダウンロードさせて
くれても、1曲の一部とか、丸々だったとしても
収録アルバムの数曲だったりするのが常です。
いえ、これは非常に普通であるわけなんですが。

対するLacklusterはどうかというと、
この人、自分がリリースしたEPとかを、すぐmp3にて
アップしちゃうんです。それも丸ごと。

オフィシャルサイトDownloadsという
とこを開いてみて下さい。すると・・・
ずらずらっとリンクが貼ってある事と思います。
これ全部、Lacklusterの曲だったりするわけで。
ここまで太っ腹なアーティストは見た事がありません。
こういう事をしているのを見るだけで、このアーティストは
ご贔屓したくなっちゃう、というもんです。

なんとかCDだとかいう偽CDにご執心の
某国内メーカーさんに、爪の垢でも煎じて
飲ませたい、そんな素敵なアーティストです。

なんとかCDは著作権保護のために
導入された粗悪システムですが、この背景には
ファイル共有ソフト、P2Pソフトの普及にあります。

ネットさえ繋がっていれば、欲しい音楽のmp3が手軽に
ただで入手出来てしまう、さらに発売前の音源すら
流通してしまうケースも多いという、驚異的なP2Pは
Napster以降、急速に種類を増やし
ユーザーを拡大し続けてきましたが、当然、
各音楽著作権保護団体さまは目の敵にし始めます。
勿論、追随したアーティストも多かったりします。

そんな折、
「ダウンロードしたmp3をSoulseekに共有する事を
忘れないように!」と、P2PソフトであるSoulseek
名指しに共有を促し、自分の新譜を発売前にダウンロードさせた
アーティストがいます。

それはAphex Twin率いる前衛音楽集団Rephlex
所属するGlobal Goon

現在はなぜか新譜の中の数曲がダウンロード出来る仕様に
落ち着いてしまいましたが、
発売前に自分でネットへ音源を流し、さらに共有ソフトで
共有を促す、そんな時代風流を逆手に取って
話題になった感があります。

また、この時のmp3は「Soulseek Version」と
なっており、実際のアルバムとの相違が気になり
本物のアルバムの購入を決めた、という方も多そうです。

・先日の更新「レーベル編」で登場したマイナーレーベル、
Imputor?からリリースしている
Diagram Of Suburban Chaosですが、このアーティストも
オフィシャルサイトで自らの音源をアップしています。

ただ、オフィシャルをご覧の通り、はっきり言って
分かりにくい仕様です。最初は何度もトップページに
戻されており、何もないサイト、と思っていたのですが、
ギターのブリッジのようなところから中に入る事が出来ます。
どうしても分からない場合は、Tabキーを何度か押す事を
お勧めします。

ちなみにこのアーティストを含むプロジェクト、
Liquid Jr.の音源もあり、中々充実しています。
しかし・・・情報少なすぎですねぇ、この人周辺。

・レーベルAudio Dregsのオーナーであり、
非常に素朴で丁寧な楽曲造りが魅力のエレクトロニカ・
アーティストE*Vaxですが、
フルアルバム「Parking Lot Music」以来、
オフィシャルサイトも更新がストップ。

レーベル活動に専念するのかと残念に思っていましたが、
2003年に7\"「Zealectronic Beige(Zeal)」を出し、
オフィシャルサイトが変更、
新しいmp3がダウンロード出来るようになりました。

また、サブプロジェクトのバンドRatatatのHPも
新規で立ち上がり、mp3も公開されていました。
こういう気遣いが、またサイトに行きたい気持ちに
させてくれます。

■ここに挙げたアーティストやレーベルは
私個人として非常に良いレーベルとして認識しています。
が、勿論、エレクトロニカ・アーティスト全部が全部、
こういったHPというわけではなく、それどころか
HPがないアーティストやレーベルも少なくありません。

リリースニュースやディスコグラフィーはあっても
音源をまったく試聴出来ないレーベルも勿論あります。
それがマイナー過ぎて、日本のショップに期待出来ない、もしくは
ショップの独占供給だった場合、リスナーは試聴すら出来ずに
その音源を購入するか、もしくは諦めなければなりません。

そんなわけで、エレクトロニカ最大手レーベルの
Warpが新たに始めたmp3販売プロジェクト
Bleepに期待がかかります。

BleepはこれまでWarpの物だけを
扱っていたわけですが、
今後はSkamを皮切りに、GhostlyMerckPlanet-muBreakin\'などを扱い、以降も参加レーベルが増える、との事。

「共有ソフトユーザーは泥棒ではない」と、メジャーレーベルと
真っ向から対立するような姿勢のレーベルを、私は応援していきたいと思います。

Posted by aphex at 2004-04-01 19:06:50 | コメント(0) | Trackback(0)

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