2007-12-30 12:33:55

Bola - Kroungrine [ 試聴・一口レビュー ]

■大御所の登場です。何となくもう新譜? とか思ったのですが、
前作のGnayseからすでに3年ぶりとなっていましたか。
月日の流れるのは早いものですね。

ああ、そっか。間にShapesが再発されていたりしたからかも
分かりません。オリジナル・アルバムとしては4枚目みたいです。
ShapesMauverはEP扱いなのかな。

■そんなDarrell Fittonですが、アルバムがリリースされる前に
サンプルを試聴したところ、凄くひぷほぷつーかアブストラクトな音源が
多く、驚きました。ビート要素は元々Hip-Hopを通過したエッセンスは
当然あったのですが、ここまで顕著になるとは・・・と一抹の不安を感じた次第で。

なんですけど、蓋を開けてみれば、ビートの質感こそ変われども
上モノやリズム的な絡み方は、さすがの仕上がりでした。

というか、エレクトロニカの最盛期を支えてきたアーティストの音源を
耳にして思ったのは、トラックにおけるクオリティの高さの違いでした。
音の一つ一つのレベルで、作りこまれ具合が違うといいますか。
それはここ数年で台頭してきた若手(キャリアで言います)アーティストに対しての
違いかなと感じた次第です。それぐらい緊張感が違うような。

この辺の感覚は、あるアルバムのRemixとして参加していたArovane
トラックでも感じました。差があると思います。

■なんですけど、ちょっとこのアルバムはスペイシーをお求めの方には
ちょっとがっかりなアルバムかもしれません。余り深海系でもないですし。
トリップ感はありますけども。全8曲53分です。

Bola Website
Bola myspace


Bola / Kroungrine (Skam)

Posted by aphex at 2007-12-30 12:33:55 | コメント(3) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2007-12-30 03:12:46

Tobias Lilja - Time Is On My Side [ 試聴・一口レビュー ]

■なんでこのアルバムを今頃ー、という声が聞こえてきそうですが、
私はこれ好きなんですよー。どうせ同意を得られないのは分かって
いるのですけど。でも再生回数で言うと、実はこれかなり多いんです。

今年一番活躍したエレクトロニカ・レーベルは? という問いを
しますと、まず間違いなく出てきそうなのがn5MDじゃないかと
思います。何しろ今年リリースした数は13で、ならすと毎月1枚以上の
作品をリリースした事になるわけで。

そんな大活躍な一年だったわけですが、その中でもワーストと
呼び名が高いこのアルバムですけど(誰にかって? 色んな方にです・笑)、
何がそんなに悪評価に繋がったのでしょうか。

■って、他の方の評価が気になったので、検索してみたら・・・
触れていたのは2人しかいらっしゃいませんでした。お二方とも知り合いで
とても寂しい気持ちです。悪評価どころか無関心でした。なんてこった。

まず、受け入れられないのは、基本的に上モノが暗くドローンの形式で
ありながら、さらにアーティストご自身による起伏の少ないボーカルが
全面的に前面に出てきているからかもしれません。凄く残念な気持ちになります。
・・・いや、アルバムの評価として残念じゃなくて。

前作は全くボーカルが入っていなかったのですが、今作ではむしろ
インストのトラックが1曲しかないという。

なお、ボーカル以外では実に硬質な打ち込みであったりして、音の
質感は嫌いじゃない方は多いはず。さらにピアノやドローンなシンセ、
荒涼とした上モノが広がりに、ノイズが加わったりして、凄く荒廃とした
退廃的サウンド。そこにがっかりなボーカルが入るわけなんですけど、
この声があれですか、好き嫌いで言うと「嫌い」が6割とか7割とかって
感じになっちゃうでしょうか。

■凄く否定的に書いているようですけど、それは客観的な感想を
拾ったまでであり、私は凄く好きなアルバムです。聴くととても
荒みきった気持ちになるのが、何とも素敵です。ほんとです。

そんな全11曲70分間はいかがですか。え、長すぎ?

Tobias Lilja Website
Tobias Lilja myspace


Tobias Lilja / Time Is On My Side (n5MD)

Posted by aphex at 2007-12-30 03:12:46 | コメント(2) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2007-12-30 00:06:30

The Marcia Blaine School For Girls - Halfway Into The Wood [ 試聴・一口レビュー ]

■ここらで割と王道的なエレクトロニカのアルバムを。
レーベルはよくカラーが分からないHighpoint Lowlifeなんですが、このレーベルには
今年、地味にお世話になりました。といってもこの作品のほかには
個人的に大好きなアーティストであるTigricsのリリースがあっただけなんですが。

さてさて、このアーティストですが1stフル・アルバムながら、キャリア自体は
大分長いそうです。97年にスプリットのCD-Rをリリースし、以降は12"や
様々なアーティストを選出したコンピレーション作品などを出しつつ、
自身の作品は10年後の07年にドロップする事となったようです。

そんな3人組ユニットなのですが、だからこそというべきでしょうか、
このアルバムはとてもエレクトロニカとして王道的な要素が詰まっています。

■基本的に全てデジタルな打ち込みがメインとなっており、それらを
構築する際に、ダブ要素のあるトラックに仕上がったり、ビートの手数を
多くしてドリルンベース的なものにしてみたり、アンビエントな上モノ+グリッチ/クリックな
音で構築されたリズム、と私が好みそうなエレクトロニカ的な仕掛けが
盛りだくさんだったり。

それらトラックは、非常に丁寧に音が配置されていて、安定感もあって
安心して聴き通す事が出来ます。

■しかし、ちょっと後半に差し掛かって減速していくのが、少々残念な
気がする全11曲61分。最後かその手前の1曲にキラートラックがあると、
かなりの好盤なりそうなんですが。最近はエレクトロニカの音が足りない!
なんてお思いの方はぜひぜひ。

The Marcia Blaine School For Girls Website
The Marcia Blaine School For Girls myspace


The Marcia Blaine School For Girls / Halfway Into The Wood (Highpoint Lowlife)

Posted by aphex at 2007-12-30 00:06:30 | コメント(0) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2007-12-29 22:53:12

B. Fleischmann - Melancholie/Sendestraße [ 試聴・一口レビュー ]

■このアーティストを知ったのは、Welcome Touristだったのですが、
そのアルバムの2枚目は1曲45分という代物でした。二面性があるのも
それで知ったわけですが、過去にもTMPというアルバムで
全2曲70分弱、という作品をリリースしていたりして。

そんな素敵なアーティストですが、今作は2枚組み全2曲100分弱です。
よろしくお願いしまーす。

■しかしこの超長尺のトラックを聴いていて思いますが、
基本は1フレーズなんですよね。その同じメロディを使いつつ
なだらかに展開させていくのですが、音色を変えてみたり、ノイズを
交えてみたり、楽器を変えてみたり、雰囲気が変わってみたりしつつ
進行していきます。あ、これは1枚目のMelancholieの話です。

ビートも緩やかにあったりなかったり、アンビエント的な要素やら
エレクトロニカ、はたまたジャジーな雰囲気にころころ変わりつつ、
気づけば45分経っておりました、みたいな素敵トラックです。

いや、長い曲は逆に、だらーっと聴けちゃって良いですね。
先は長いんだから気負わずに、みたいな感じになります。

■お次は2枚目のSendestraβeなんですけど、こちらは
1枚目と変わって音がもっと実験的になります。

前面にレコードノイズ/クリックノイズ、ホワイトノイズをまとい、
そのバックには儚げなピアノが単調な和音・アルペジオを奏で、
手法としてはエレクトロニカ的な展開を見せます。

基本的にデジタル加工された上モノ兼ノイズがメロディ・ビートを
担当しつつ、展開したりして、実は1枚目より荒々しかったり。
落ち着きが余りないですね。気づいたらドローンになってたりしますので。

しかし、20分後半から35分までの展開が素晴らしい・・・。

■この2枚組みですが、両方ともライブで演奏された音源らしいです。
なんですが、バンドと異なり、そのまま音源を保存出来るためか、
スタジオ(というのかどうか知りませんけど)音源と変わりありません。
むしろ、こんな音楽が生で流れたのかと思うと、凄く羨ましく思いますね。

前述しました2枚のアルバムが好きだったり、長尺のトラック好きな方、
なだらかに楽しめますので、お勧めです☆

・・・ところで今気づいたのですが、「B.」の後はスペース無しなんですか。
あらあら、この音源リッピングした際、空けちゃったですよ。
うーん、でもDiscogsはスペース有りか。。

B.Fleischmann Website
B.Fleischmann myspace


B.Fleischmann / Melancholie/Sendestraße (Sound Of A Handshake)

Posted by aphex at 2007-12-29 22:53:12 | コメント(0) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2007-12-29 15:01:12

Port Blue - The Airship [ 試聴・一口レビュー ]

■この作品はI Think So 思う。eco.さんから教えて
頂いたものです。リリースは当初mp3でありまして、とりあえずーと
思って聴いたら、これが何とも素敵なアルバムでした。

その後、mp3でのダウンロードを止め、CD-Rをセルフリリースしたようです。
とてもお気に入りになったため、買わせて頂きました。
でも音源は持っているので未開封です(笑)。

■まず、ピアノの音色が好きでそれだけで修正点がつきまくり、
という方は聴きましょう。とても綺麗な音色で、流麗な美メロが
楽しめてしまいます。

それに加え、ビートはアブストラクトな香りもする、どっしりとしたものから、
ビートレスなものまで、あくまで音の世界を壊さない作りです。
見事にアーティスト自身の中で消化して、組み込んでおりますねー。

多分、ビートだけでもセンスの良さが露わになっておりますので、
リズム主体の作品も作れそうです。なんですけど、メロディのセンスが
良いので、もっと絡ませていって欲しくもあります。

しかし、T06T13は最高に美しいメロディです。
この2曲が半端なく好きなんですけど、いやいや・・・泣けます。

■全13曲52分弱。捨て曲も一切なく、一枚通してピアノと電子音の
美しい世界が堪能出来ます。素晴らしい。

Port Blue myspace


Port Blue / The Airship (Self Released)

Posted by aphex at 2007-12-29 15:01:12 | コメント(19) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2007-12-29 14:19:03

Legiac - Mings Feaner [ 試聴・一口レビュー ]

■久々のレビュー、という事で若干緊張しなくもなくもないですが、
つまりしないんですけど、問題は書き方を覚えてるかどうか、って事です。

というより、どうやって書き出したものかなーと思うと、
つい無駄な事を数行書いてから、勢いをつけてーみたいな。
よし、とっとと入りましょう(しかし5行も使ってる)。

■エレクトロニカ兄弟、というと間違いなくこのFunckarma兄弟を
指すわけですけど、何が多いって実はオリジナルのアルバムより、
名義の方が多いんじゃないかという話が。Remixをまとめたものや、
12"、EPのコンパイル作品を除くと、2,3枚しかないのではないでしょうか。

いや、そんな事はどうでもよろしく、ポイントは別名義とコラボ・ユニットの
多さだったりして。この名義も兄弟+Cor Boltenによるプロジェクトです。
Corなんとかって誰だよって感じですけど、サントラとか手がけてるって
どこかに書いてました。

■この兄弟が絡んだ時点で、大体どんな音かは想像つくかと思います。
無機質的に低温度の電子的な音の数々と、変則的なビート、
緻密に計算されたと思しき残響のレイヤー。勿論、これはは健在でして、
大きく異なる点はというと、上モノじゃないかと思う次第です。

割と上モノもビート部分同様に、切り刻むギミックを用いて、ビートと
絡ませていた感があるのですが、今作では上モノはなだらかに奥行きをもって
世界観を広げています。陶酔させる響きを持ちながら、土台(ビート部分)で
臨場感を盛り上げていたり。

しかし、この組み合わせは全く違和感なく溶け込むどころか、コラボの
メリットだけが出ているような気がしました。もう3人組になった方が
良いんじゃないかという(極論)。

コラボ・ユニットで言いますと、激しく期待させられた兄弟+Kettel
ユニットはがっかりユニットでございましたね。

■全16曲70分ほど、電子的な幽玄世界が楽しめます。
良質なアンビエントと硬質なビートがお好きな方ならば、まず
間違いなく満足出来る1枚です。

Legiac myspace


Legiac / Mings Feaner (Sending Orbs)

Posted by aphex at 2007-12-29 14:19:03 | コメント(0) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2006-09-21 21:04:39

Last Days - Sea [ 試聴・一口レビュー ]

■ん、相変わらず久々です。つーかニュースを更新しなければ、と
思いつつ、やる暇がありません。。情報はそれなりに溜まっているはずなんですが。

さて、本日は珍しく携帯で9割書き上げ、タグや加筆・修正をPCで行いました。
こうすればもうちょっと更新頻度あげられるかも、とか思ったものの、
普段は私、移動が自転車でありました。意味ありませんねー。

というわけでレビューへごー。

Graham Richardsonのソロ・プロジェクトであるLast Daysの1stアルバム。
この作品は、これまで王道的なIDMばかりドロップしてきたn5MDにとって
異彩を放つばかりでなく、新機軸を打ち出すものとなりそうです。

というのも、この音源の基本ラインはビート要素が無い/薄いアンビエントだから
なんですが、よくよく考えると他のアーティストのトラックはビートはあるものの
上モノは音響/アンビエントの音色であるわけで、ただビート要素が薄いという
だけだという事になります。

・・・なら新機軸とか言うなって感じなんですが、ビート要素が無くても、
このレーベルの持ち味である「噛めば噛むほど味が出る」じゃなくて
「聴けば聴くほど〜」の魅力があるわけで。
ちょっとこれは素晴らしい事では無いでしょうか。

ソフトシンセやデジタル・ノイズなどの電子音に古びたピアノやギターの
アルペジオが奏でられる、非常にすっきりとしたシンプルな構成なのですが、
一つ一つのパートがあるべき音で鳴り、緻密に計算されたような距離感/質感を
もって調和したサウンド・メイクが、アルバムを通して感じられる作品と
言えるでしょう。

最近ようやくこのジャンルの魅力が分かってきたアンビエント初心者の
私が魅力を偉そうに語ってみますと、一分の隙もないアーティスト固有の
世界観を聴かせるか、ある程度聴き手にイメージさせる幅を持たせるかに
分かれるかと思う次第で、このアルバムは後者の最右翼かと。
ちなみに前者の代表としてはDeaf CenterPale Ravineだと思っています。

それだけ隙間はあるのですが、音はしっかりしているため、だらけた感は
ありません。また、聴き手の精神状態によっては物悲しく聴こえ、
また別の状態では陶酔してしまう美しさをもって聴かせる、そんなバランスを
伴ったメロディ・ラインをしています。

■全14曲分。ピアノの音に思い入れのある方は聴かねばならない音です。
私は思いっきりやられてる毎日です。


Last Days / Sea (n5MD)

Posted by aphex at 2006-09-21 21:04:39 | コメント(1) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2006-08-13 21:40:30

Vitaminsforyou - The Legend Of Bird's Hill [ 試聴・一口レビュー ]

■私も世間様同様、お盆休みというものに入ったのですが、
社会人になってこの方、そんな素晴らしいものを頂いた事がないためか
さっぱり過ごし方を知らないため、超無計画で突入してやる事もなく
ぼけーっとしている時間が余りにも多いのでした。

このままでは体が腐ってしまいそうなので、脳みそぐらいは
使わないとなあ、て思いまして、とりあえずは文章ぐらい小まめに
書く事にしたのでした。

・・・ほんと2ヶ月更新が止まったかと思うと、連日の勢いで更新したり
緩急が半端ないブログですよ!

私、という人間がどういう人物か、凄くよく出ているブログだと思います。

■本日は当ブログにして若干、異彩を放ちそうなアルバムをご紹介。
カナダはモントリオール出身のVitaminsforyou (Myspace)ことBryce Kushnierの2ndです。

基本的な構成は1st同様に打ち込み+シンセで、温もりのある音楽観は相変わらず
引き継がれており、とても魅力的です。今作ではそれに加え、さらにヴォーカルを
取り入れたトラックが大幅に増えた事で、かなりポップさが増しています。

音声が入ってそれに頼る事で、安直なものになる事が多かったりするのが
最近の流れですが、このアルバムの魅力的なところはトラック自体も
かなり細かい視点で作られている事でしょう。

音声がなくても素晴らしいダンス・トラックになっていたり、
牧歌的なサウンドを聴く事が出来るわけです。これは前作からの流れなので
まあ当然といえば当然なんですがー。

割と実験的で音響寄りなトラックが多かった前作より、もうちょっと
エレクトロニカ慣れしてない方にも馴染みやすそうなトラックが多いです。
この辺は私はManitobaじゃなくてCaribouの2ndUp In Flamesに共通項を
感じるのですが、私だけの予感がします。
良いんです、私はそう思うだけですから。

ただポップさが増したという事は、前作聴く事が出来た実験的な耳触りで
新鮮に心地良かった上モノは、今作では余り耳にする事が出来ません。この要素が
好みだった方には、ちょっと不評になるかもしれませんね。

にしてもキレのあるビート・センスは非常にダンサブルで聴いてて楽しいです。

■全19曲約74分。キーワードとして「牧歌的」「歌物ポップ・エレクトロニカ」
「暖かい音」という単語に引っかかった方は、聴いた方が良いかもしれません。
2つ目の「歌物ポップ・エレクトロニカ」て凄い説明的なのが気になりますけど。


Vitaminsforyou / The Legend Of Bird's Hill (Intr_Version)

Posted by aphex at 2006-08-13 21:40:30 | コメント(615) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2006-08-12 21:35:52

Kettel - My Dogan [ 試聴・一口レビュー ]

■いやぁ・・・ここって更新しないと延々と最終更新月から
カレンダーの表示が変わらないんですね^^;
さすがに8月も中旬に入った今なお、6月っていう表示も激しく
後ろめたさを感じますので、いい加減に更新しようかと思います。

といいますのも、この間に稚拙な当ブログをご覧頂いている方々から
「早く更新再開しろ」
「書けこの野郎」
「書かないなら謝れ!」
「謝れ!ぶひーと鳴け!」
地面に手をついて四つんばいになってブヒーと鳴け!
などと言われ・・・ませんでした。超うそつきです。

・・・つーか、こんなどうでも良いネタでこんなに行数を使って
しまった事に、少し後ろめたさを――ってまあ良いや。

■まあ私のブログに余分な文章は要らない、という事で早速、ディスクの
レビューへと移らせて頂きましょう☆

現在のエレクトロニカの新機軸を担うアーティストの一人、オランダの
Reimer Eisingによるソロ・プロジェクトKettelの通産7枚目になるフル・アルバムです。
・・・多分、7枚目です。はい。

約1年前にリリースした前作Through Friendly Waters同様、
実兄が運営する同郷のレーベルSending Orbsからとなりました。

当初、EPとアナウンスされていたこの作品は、蓋を開けてみると全18曲約70分という
大作に化けていました。前作は珠玉なトラックばかりだったものの、収録時間的には
少々物足りなさもあったため、この渾身の一枚は凄く楽しみにしていたものです。

■アルバム構成は、アシッドなベース・シンセTB303を携えたリズミカルなトラックと
U-Coverからリリースしたアンビエント・アルバムVolleyed Ironライクな
アンビエント・トラックの2部構成となっており、どちらのファンも納得の
仕上がり具合。

最初聴くうちは、太いベース・シンセに際立つメロディが隠されて
いたためか、前作ほどの煌びやかなトラックがあると思えず、アルバム的に
雑な仕上がりとも感じたのですが、やはり何度も聴かせるアルバム構成力に加えて、
トラック単位でもだんだんと味が滲み出てくると、一気にこのアルバムの魅力が
開花した感じでした。

結局、気づけばこのアルバム再生を繰り返す事相当数、といつもの通りになり、
やっぱり今年ベストに入る作品に位置づけられていたのでした。

■1枚通せばおなかいっぱい大満足、になりつつも、
「あのトラックがまた聴きたいっ」という気持ちが沸き起こり、また再生している
作品です。・・・つーか全然トラック単位での音について触れておらず、
なのにこんなに文章が連なってしまって愕然としてます・・・(笑)。
書き方忘れちゃったんでしょうか^−^;

そんなわけですので、お気に入りトラックぐらい挙げておきます。
T01…303シンセに爪弾き音が弾ける上モノが素晴らしいです
T03…ベースの真価とメロディセンスが結びついたトラック
T08…Secedeとのコラボ曲Leraineで使用した上モノによるアンビエント
T11…タイトな変則ビートに揺らぐシンセでキレのあるダンス・トラック
T14…スピーディに流れるメロディが心地良く響き渡ります

結局私の事ですから、アンビエント・トラックのセレクトが
少なすぎるわけですが、そっちのファンからも評判が良いため、
長く楽しめる一枚である事は間違いありません。おすすめです☆


Kettel / My Dogan (Sending Orbs)

Posted by aphex at 2006-08-12 21:35:52 | コメント(181) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |

2006-05-22 23:06:39

Bitcrush - In Distance [ 試聴・一口レビュー ]

■折角久々に更新したのですから、告知だけというのも興醒めで
あります。ので、レビューを書いたりしてみます。

さーて、久々なものでちゃんと書けるか不安ですが、頑張ってみます。

■2人組のユニットGridlockの元メンバーで、ビートを主に手がけていた
Mike Cadooによるソロ・プロジェクトで、Dryftを経て今名義に
落ち着いたようです。

過去にアルバムEnarcとmp3によるEPShimmer and Fadeがあります。
過去にレビューで取り上げてますので、参照になればと思います。
特にEPの方は、このアルバムと同様の音楽性のため、もしこのアルバムが
気に入った際は、EPもお勧め出来るかなと。

新作となったこのアルバムでは、ビートに重きを置いていた1stアルバムの
スタイルは余り姿を見せなくなりました。ロービットな音を用いて、
ジャングルやアブストラクトなビートをテクニカルに刻み、トラックを
展開させるビート・メイカーぶりを見せるのではなく、雄大さのある
アンビエント的な上モノをより発展させ、シンセからギターへと
深くディレイをかけた空間的に広がりを持たせたギターをメインにすえ、
緩やかに展開するトラックが多くなってます。

特徴的だったリズミカルなビートはすっかりなりを潜め、淡々とタイトに
トラックの土台を支えるだけに・・・と思いきやT02でピアノの美しい旋律と
同時に素晴らしい打ち込みを聴かせます。これだけの武器がありつつ、
主役はあくまでも空間的な広がりを見せるギターやシンセなどの上モノという
贅沢な造り。

■EPでも聴く事が出来たようなボーカルも度々見られ(聴かれ?)、
ドリーミーな雰囲気から悲壮的な味わい、扇情的なメロディなどが
静と動を伴って楽しめるアルバムとなっています。

全9曲67分。ポストロックからエレクトロニカへ、またエレクトロニカから
ポストロックへ足を踏み入れてる方々にお勧め出来る一枚。
現在かなり愛聴してます☆


Bitcrush / In Distance (n5md)

Posted by aphex at 2006-05-22 23:06:39 | コメント(177) | Trackback(0)

次へ | TOPに行っちゃう |