2004-04-02 14:33:16
自滅の道を辿る音楽業界 [ 音楽ニュース ]
■まるで1日遅れたエイプリル・フールの
嘘のような本当の話。
初めてトラック・バックするのがこんな嫌なネタで、
非常にうんざりします。
ネタ元は大変分かりやすくてありがたいのですが。
レコード輸入権の条文案の検討(←benli)
さて、通過する可能性のある著作権法改正案の中身を
適当にまとめてみます。
・規制は日本盤がリリースされる洋盤
・対象は商業用であり、個人輸入は規制外
・価格差が2割以内のものは対象外
・国内リリースから7年を経た物は規制から外れる
ちなみに規制されれば、上記事項に反した場合
5年以下の懲役または500万以下の罰金に処されます。
■この法案、元々はアジアでリリースされた日本の
音楽に対する逆輸入を規制するものだったのですが、
法案の中身は国産レコード会社に都合の良いように
捉えられる、いわゆる官僚的な書き方をされていました。
■逆輸入の何が問題かと言えば、主に東南アジアに
向けてリリースされた国産のCDを、運送費やコストを
かけて逆輸入しても国内CDより安くなるという、
おかしな話があったためです。つまり国内CDは
馬鹿高いのです。
■では何故国内のCDがここまで高いのか、という疑問が
生まれますが、これは日本独自のシステム、
再販売価格維持制度(以下、再販制度と記す)にあります。
再販制度はレコードメーカーが小売店に対し、販売価格を
拘束する制度です。どこで買っても値段は同じというわけです。
これは資本主義の原理である価格競争に反するわけで、
独占禁止法を違反しているわけですが、CDや本などを
著作物としてどの地域でも平等に享受出来るよう、
例外とされました。もう50年以上も前の話です。
そんなわけで、国内CDは諸外国のものと比べて、
非常に価格が高い状況にあります。
■で、この改正案が持ち上がった時、逆輸入CDに対する規制と
しておりましたが、これは建前に過ぎなかったと
いうべきでしょう。
そもそも逆輸入CDなんて店頭で見かけた事がありますか?
買った事がありますか? 欲しいと思いますか?
この事からも分かるように、逆輸入CDにおける国内の
被害なんてものは些細であり、本当の狙いは、
安価な輸入盤を規制し、国内レコード業界を
守る事にあったという事になります。
■海外CDの国内盤というのは、
原盤+変なライナー+変な帯+α(ボーナストラックなど)
などなどの付加価値を加えて、価格が500円〜1,000円ほど
違ったりしますから、たまに買う分にはともかく
月に10枚ほど買う人からすると、国内盤CDは手が出ません。
で、全部禁止になると、無駄な紙(帯・ライナー)に
高いお金を払わなければなりません。
■また、大きな問題があります。最近の音楽業界の
流れはなんとかCDという珍妙なもので
プレスする事があります。えー、なんとかCDとは
もちろんCopy Control Compact Disk、
通称CCCDの事です。これは最悪です。
CCCDのデメリットをまとめます(下記参照)。
・音質の劣化、音飛び、再生不可、プレイヤー破損の
可能性がある
・PCで再生出来ない
・バックアップを取る事が出来ない
この珍妙な物体は、プレイヤーメーカーが再生保証して
おらず、最悪、プレイヤーが壊れる事があります。
でも保証していないため、自己責任扱いです。
再生できなくても自己責任です。
買ったばかりのCD(のようなもの)が音飛びしても(以下略)。
■で。海外のCDはこの珍妙な規格を導入しているケースも
少なくないですが、消費者がやたら強いアメリカでは
あまり浸透してなかったりします。なので、国内メーカーが
CCCDプレスした海外CDをリリースした場合、避けるために
US盤を選択できていたわけですが、これが禁止になる。
これはヤバイ。
■この法案が通れば、消費者の音楽離れは加速する
ような気がしますが。どうやら日本の音楽業界は
滅亡を望んでるようですね。滅んで再編、良いかもしれません。

