2004-04-27 14:59:03

Phonem - Phonetik [ Phonem徹底解剖 ]

■第1回はデビュー12\"のPhonetikMorr Music)。
全4曲約40分で、アナログのみのリリース。入手はほぼ不可能で
国内だとMacmanusRecords
購入出来るかもしれません。後は海外通販もしくは、
中古市場を探すしかないと思います。
海外ならばGEMMで。



・A1のPact (8:49)で幕明けしますが、この曲ですでに
Phonemの音楽スタイルの原型は確立されています。
単調なロービットのハイハット系の音に、ザッという
ざらついた音をイコライザなどで
周波数を変えてうねりを出し、変化を付けるイントロ。

そこへ残響音が強く透明感のあるシンセが、綺麗なメロディを
奏でます。そこへ厚みのあるキック、乾いた音色のスネアが
加わります。ざらついた音は一定の間隔で姿を見せたりし、
中音域ながらもベース的な役割のシンセが加わります。

まだざらついたハイハット系の音は、リズム・メロディ化されて
おらず、この辺にまだ甘さが残っていますね。

・A2-Phonetik(9:31)、表題曲です。
キックとスネアでひたすら押す、力技が見れます。
リズムはミニマル的(私の中で同じリズムパターンを差します)。
スネアはロービットで処理された音、キックは厚く重たい。
ハイハットはツッツッツッツ・・・と一定リズムのものを
ベースに、様々な音を取り入れ、4分30秒前後に
ボコーダー加工した声ネタが登場。

シンセは中盤までベース的なものと鉄琴を柔らかくした上モノで
メインメロディーを奏でます。その後、ベース的なものを消し、
ピアノの音を入れたり、徐々に音が大きくなるアタックを遅めに
設定した滲むようなシンセなどが混じります。

この曲はシンセの絡み具合が非常に上手く、単調なリズムでも
9分以上、リスナーの集中力を保ち続けます。良い曲です。

・裏面に入り、B1のPact(9:39)。
この曲は異色な入り方です。ビットを崩しまくったハイハットを
繋げ、ほぼノイズ状態でリズムを作っています。かなり攻撃的です。

シンセもベース的な音を、民族音楽のようなメロディで
用いており、非常に異質な感じです。ですが、2分を経過する辺りから
深い空間エフェクトをかけたシンセが入り、中盤からラジオのような
音質の金物っぽいシンセが美麗なメロディを奏で、Phonemの世界と
なります。

全体的にノイズ・コラージュされたような印象を受ける曲ですが、
後半、その合間に覗くリズム変調が面白かったりします。

・このEPを締めくくる最後の曲、B2-Bitstream(11:23)。
AgendaからリリースされているコンピDocumenta
収録されています。

これも異質。んー、深いアンビエント的なシンセに、遅いテンポで
キック、ディレイをかけた金物的なスネア。Arovaneに近い
ような近くないような・・・という感じです。
それでもやっぱり機械のようなハイハット音が入ったりするので、
音の面白さはあります。

3曲目のハイテンションを、この曲でクールダウン。
12分もあるので、まったりアンビエントの世界を
楽しんで終了です。

■総評となりますが、メロディの部分ではおよそ
完成されていますが、リズムはまだ発展途上。そのため、
物足りなさも感じます。ハイハット系のリズムと、
メロディの絡みが最大の魅力といえるので、
初めてPhonemを聴くのはこのEPじゃない方が良いです。

といっても、入手は困難。ファンのみ持っておきたい感じですね。

Posted by aphex at 2004-04-27 14:59:03 | コメント(13) | Trackback(0)

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