2005-06-24 16:38:40
Secede - Tryshasla ++ [ 特集・長文レビュー ]
前回の続きです。
■再生した途端、前作を引き継ぐかのように、幻想的で沈み込むような
ドリーミーなアンビエント世界に落とされます。レーベルカラーにもとても
マッチしていると思います。
私はアンビエントって全然得意じゃないのですが、最近は結構聴くように
なってきまして、良さが分かるようになってきました。それとは別に
このアルバムも1stも、アンビエントが余り得意じゃないという方でも
聴きやすいんじゃないかと思います。リズムのあるトラックもありますし。
前半のハイライトはKettelとのコラボレーションしたTrack_03ですね。
前2曲の沈み込む音色のまま導入し、徐々に浮き上がります。
この曲はSecedeでもKettelでもない、
それでいて両者の持つ魅力が混ざり合った名曲です。
合間にこうしたリズムトラックがアンビエントが多いアルバムの中にも
芯を与え、アルバム通しての印象を強めますねー。
このレーベルはジャケットから盤面に至るまで、完全に音に合わせて
デザインされており、聴き手得る世界観の印象を助長させていますが、
このジャケットよりモダンな感じだと思ったりして。
しかし、これだけ細部まで作り込まれていると所有欲や収集欲を
掻き立てられます(笑)。
■全11曲59分、アーティストの感覚がぎっしり詰まった
聴き応え満点の一枚です。幻想的で眠る際に重宝してます。
しかしSecedeは21歳で素晴らしいメロディを
作りますねー。Neo Ouijaのリリースも楽しみです。
ちなみに、このアーティストの面白いところといいますか
遊び心だと思うのですが、2枚のアルバムには、自分の曲もしくは手がけた
Remixの一部分が使われてます。
1stはTrack_06の冒頭部分がmp3でリリースした
Option Screenという曲が、2ndはTrack_04にIlkaeの
トラックをRemixした曲がおぼろげに聞こえます。こうした音を
探すのも楽しみの一つかもしれません。

Secede / Tryshasla (Sending Orbs)
2005-06-24 16:37:18
Secede - Bye Bye Gridlock Traffic ++ [ 特集・長文レビュー ]
■オランダのレーベルSending Orbs2枚目となるアルバムです。
SecedeことLennard van der Lastですが、
このアーティストにとっても2枚目となるアルバムだったりします。
ネットレーベルMonotonikからmp3でのリリースを別とすると、
1stはMerckからのフル・アルバムBye Bye Gridlock Trafficが
デビュー・アルバムとなります。
げ・・・このアルバム、レビュー書いたと思ったのに、
曲紹介程度でしか触れてないんですね。折角の機会ですので簡潔なDiscographyと併せて
ご紹介したいと思います。
■このアーティストの名前で記された初めての曲は、n5MDから
リリースされたProemのアルバムAmong Othersの
Remixです。その繋がりからMerckとのラインが出来、
2002年、Machine Drumの曲をRemix、後のフル・アルバムへと
繋がっていきます。
オリジナルの活動はというと、ネット・レーベルのMonotonikから4曲入り
EPのMommylove & Daddypride、シングルThe Whistlerを
リリースし、活発な活動を見せます。
2003年に前出のデビュー・アルバム、2005年に今回ご紹介するTryshasla、
さらに今年夏にはNeo Ouijaから
Silent Flower Observersの
発売が控えています。こちらは遅れているようですが。

Secede / Silent Flower Observers (Neo Ouija)
■13曲収録された1stアルバムですが、余りトラック的な境目はなく
Tryshasla同様、アルバム通して物語仕立てとなっています。
このアーティストはアンビエントの傾向が強く、生音・電子音を
絡み合わせながら情景を描き、ちょっと暗い雰囲気のアンビエントが前半から
中盤まで占めます。そして音数の少ない隙間だらけのピアノ曲から一転、
Hip-Hopビートを感じさせる強くて太いリズム入りのトラックが数曲続きます。
このトラックの数々が、リズム好きの私を虜にしました。元々、Merckから
なんでこのアルバムがリリースされたんだろう、という曲が中盤まで
続いたのが、疑問とアンビエントのダークさを吹き飛ばすかのように
明るく朝を感じさせるGreeting Twinsunian、前出Machine Drumの
曲をRemixしたReturn To Island Cxへと流れるように続き、
徐々にスピードを増してクライマックスのアルバム表題曲へと
雪崩込む様は新人離れしていたと思います。
・・・すっげ長い文章ですね☆
迎えたピークをクール・ダウンさせるように、次の曲は深く
沈み込んでいくアンビエント的なシンセに、クリック/グリッチながら
トゲのない短くカットされた音でリズムを構築。そのままラストの
アンビエント・トラックへと繋いでいきます。
若干、暗くドローンの雰囲気から始まったアルバムは、
中盤で輝きを見せ、夢心地的な終焉を迎えます。まるでその続きを
次作へと持ち込むかのように。Merckの隠れた名盤でお勧めです。

Secede / Bye Bye Gridlock Traffick (Merck)

