2006-02-22 19:45:43

Clark - Throttle Furniture [ 特集・長文レビュー ]

■へー、実はレビューで取り上げるのが初めてのアーティストです。
2ndアルバムEmpty The Bones Of Youは大好きなアルバムでして、レビューを
書いたように思ったのですが。

どう見ても自分勝手な記憶操作です。本当にありがとうございました。

そんな事はどうでも良く、私が成長、というか次作のリリースが楽しみ!
というアーティストは少なくないのですが、もっとも期待している、クラスに
なると、ほんの一握りであります。

そんな一人、Chris Clarkの別名義・・・というか名義の
変更をしたのでしょうか。Clark名義の新EPをご紹介です。

このEPがアナウンスされたのは、実は06/02/08でして、最近ちっとも
ここでニュースを更新していないため、いきなりなのですが。

なんとすでにリリース済みです。でもお店で見かけないよ?と思われるかもですが
Warp Martのみでの販売だからです。その証拠にWarpTOPでは
今EPの音源が流れているはずです(06/02/22現在)。

新名義+レーベル限定販売、という事で埋もれる可能性があるので、
当ブログでは急遽全力特集をさせて頂く次第です。てか好きですからね。

■1曲目はPrefuse 73のような、HipHopテイストのつんのめるテクニカルなビート+お得意の
空間伸縮自在な上モノ、音はオルゴールっぽい音色ながらメロディは
自己主張少なめです。

2曲目はAFXAnalordシリーズに近い気がします。
ただそれは音色と曲構成が、という点でです。小まめに小技が
凝らしてありますし、音の変化はミクロ的に顕著、圧倒的に
違うはずなのですが・・・メロディ要素の薄さからか妙にミニマルに
感じられます。この曲はAnalord+Windowlicker−キャッチーさ
みたいな(笑)。

3曲目の音色が一番攻撃的。クリップして音が平坦に割れたような
音が多く用いられています。荒々しいのですが、本当にこの人は
細かいですね、細かく入力した音によって疾走感がやたらあります。
メロディはほぼ無し。

4曲目がレーベルで流れてる曲です。実はこの曲が一番分かりやすい
メロディをしていたり。反復される分かりやすいメロディが
無いのが今EPの模様です。この曲の途中で入ってくるあやふやな
上モノの感じ、全体的にこんな感じの使い方ですね。

5曲目がラスト。ビート無しです。Empty〜のラスト曲のシンセの
音色を柔らかくした感じのトラック。

■流して聴くのと激しく印象が変わるEPです。この人のトラックは
本当に緻密なためか、メロディ要素が曲展開に影響しない今EPでは、
凄く起伏の少ないトラックばかりかと思ってしまいそうです。

しかし、集中して聴くと恐ろしい程に変化に富んだトラック群へと
変貌、やっぱり硬派で真面目な音ばかりです。
5曲20分弱ですが、濃密な時間でした。

数量限定(?)らしいので、ファンの方はぜひオーダーを☆
3"のシングル・ケース入りで相変わらずの筆跡によるthanksリストと
トラックリストが見れます(笑)。


Clark / Throttle Furniture

Posted by aphex at 2006-02-22 19:45:43 | コメント(3) | Trackback(0)

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2006-02-22 18:38:29

SubtractiveLAD - Suture [ 試聴・一口レビュー ]

■ダイナミズム溢れるトラック構成ながら損なわれない緻密な音色と
エディットの技巧、確立された音楽観などでスケールの大きさを
見せた前作Giving Up The Ghostsから早1年、2ndアルバムの
登場です。

先日取り上げた雑誌Alpha and Omegaにアーティスト本人のインタビューが
掲載されていたのですが、その中で彼は音楽制作キャリアが長い事を
明らかにしており、新人離れしている、という表現は的を射ていない
表現である事が分かりました。

同時に、陽気な人物である事を告げていたのですが、なぜか
アルバムは沈鬱な憂いのあるメロディが多く、今作も同様の傾向が
見られます。が、より深度を増し、攻撃的なベクトルを強めつつも
丁寧さは損なわれていない部分に、捻じ曲がり具合を感じます。

メロディは悲しげではありますが美しさが研ぎ澄まされ、ビートのない
アンビエント・トラックがイントロ、アウトロで追加されており、
旋律へ重きが置かれているのは特徴的でしょう。

荒々しい部分はより攻撃的に、丁寧な処理はより丁寧に。
それが合わさって深みと壮大さが同居する不思議な感覚になっているのだと
思います。

■全12曲69分、前作のファンはもちろん、王道的なエレクトロニカ好きの
方には聴いておいて貰いたいアルバムです。聴きこめば聴きこむ程、
味が出てくるレーベルからのリリースというだけでも、パフォーマンス度は
良いと思いますし(笑)。


SubtractiveLAD / Suture (n5MD)

Posted by aphex at 2006-02-22 18:38:29 | コメント(177) | Trackback(0)

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